◆まもって守護月天・ショートストーリー◆


『離珠の次なる野望』

文章:元、挿し絵:daic




今日は離珠の次なる野望を達成するのです!
ちなみに野望その1は『金魚さんにエサをあげる』でした。
あの時は不覚にも溺れてしまいましたが、今回は準備万端なのでしよ。
さて、今回の離珠の野望は―――ずばり、金魚さんと泳ぐ!!
ちゃんと女御しゃんに離珠特製の水着も用意してもらいました。

離珠
いざ挑戦なのでしっ!
”んしょんしょ、ふぅ”
ふっふっふ、水槽の端まで着いたでしよ。
さぁ、金魚しゃん達。離珠が遊びに来たでしよ~~~。
ざぶん!
離珠は水槽に飛び込みます。
水の中に離珠は沈んでいきました、ぼんやりとした先には金魚しゃん達の赤い姿が……
……赤い姿が??
あれれ??
「ああーーー、離珠のバカ、何やってんだよ!!」
水槽の外から、軒轅しゃんの頭の上に乗った虎賁しゃんが怒鳴っています。
お魚しゃん達の色が、何故か鈍い銀色でした。
あれれ?
お魚しゃん達は離珠を見つけると、一斉にこちらに向かってきます。
”色が変わってますけど、これも離珠の人徳でしね”
「離珠! そいつらはな、太助の姉さんがアマゾンから持って帰ってきた『ピラニア』だ! 金魚の水槽は別のところだよっ!!」
”なんでしって~~~~~~~~~~?!?!”
今度こそ、離珠はホントのお星様になりそうでし………
ばしゃばしゃ
ばしゃばしゃばしゃ
「おーい、離珠。ピラニアが助けてくれてるぞー」
”へ?”
「変なもの食べてお腹壊したくないんだとさ」
”離珠は変なモノなんでしかーーーーー?!?!”
助かって嬉しいのやら、エサにもなれずに悲しいやら、どっちなのか良く分かりましぇん。










共同企画

えれくとら ふらっと☆すてーしょん






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